萩 松雲山無元窯

 

「一楽二萩三唐津」と称せられ茶人の間に広く愛用される茶陶

萩焼は十六世紀末、文禄・慶長の役に毛利輝元公に伴われて渡来した、朝鮮李朝の陶技を伝承する陶工、李勺光・李敬兄弟により始まるものです。
文禄二年、萩城下の松本、中の倉に萩藩御用窯として開窯され、ここに初めて萩焼が世に出ました。
古来より、「一楽二萩三唐津」と称せられ、情魂を秘めた温かい穏やかな茶陶として茶人の間に広く愛用されております。

焼き具合は、ざっくりとし、肌の温みをよしとした物、あるいは、かたく焼きしめられた物、それぞれ愛用するにつれ、器に変化を見せるのが萩焼の特徴であり、世に云う「萩の七化」と云われる所以となっています。
松雲山無元窯は、萩焼の伝統を継承すると共に、日夜可能性を求めて、日々創作に励んでいます。