萩 萩ガラス工房

 

中嶋治平の提唱により萩に設置されたガラス製造所

萩ガラスの生産が始まったのは、万延元年(1860年)5月、中嶋治平の提唱により萩にガラス製造所が設置され、江戸や大阪から職人集団が招聘されて以来のことです。

萩藩の武士であった中嶋治平は、ガラス製造の他にも羊毛の染色、反射炉の建造、写真術などの技術に造詣の深い科学者でした。

萩ガラスの原石は山口県萩市の笠山でのみ産出する石英玄武岩(安山岩)を微粉砕したものに数種の薬品を加えてガラスの成分範囲に調合します。
配合した原料は1500度の高温に保った炉で18時間かけて溶解させ硬質ガラスにします。萩ガラスは硬質のカリガラスで、一般の軟質のソーダガラスに比べると硬くて透明度が高く、傷がつきにくいのが特徴です。