京 龍馬紋服

 

坂本龍馬の着物を、可能な限り再現したレプリカ

坂本龍馬の着物を、可能な限り再現したレプリカです。土佐藩出身で宮内大臣を務めた田中光顕は、坂本龍馬の身長を「5 尺 7 寸」(172cm)と紹介しており、これは、京都国立博物館が所蔵する龍馬の着物とも整合します。

幕末当時の男性の平均身長は、155cm 程度と言われているので、龍馬はかなりの大柄でした。
幕末当時は、現在のような生糸の精練技術や、機械の織機もなく、染料も草木染めでした。龍馬の着物を再現するにあたり、黒紋付染は檳榔子染(びんろうじぞめ)と推定しました。

檳榔子染は、マレーシア原産で古くから日本に入ってきていた檳榔樹の実を染料としたもので、極めて気品のある色で別名「檳榔子黒」(びんろうじぐろ)と呼ばれ、紋付の黒染の中で最高級とされた色です。
紋の大きさは、現代より 2 分大きい 1 寸 2 分で、裾と袖口に綿を入れて厚みをつけるなど細部にまでこだわり、仕立ても国内手縫いで忠実に再現しています。